日本皮膚科学会ガイドラインを徹底解説①結論編

日本皮膚科学会では、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」という薄毛への対処法をまとめたガイドラインを公開しています。
発毛のために何をすべきかを証拠を明確にして示しており、信頼性の高い情報となります。
薄毛対策を考える上で、こうした正確な情報に触れておくことが一番重要です。

・ガイドラインは何のためにあるのか?
・ガイドラインでは何がいいとされているのか?

など解説していきます。

ガイドラインは何のためにあるのか?

インターネット上やCMなど発毛に関する情報がありふれている現代です。育毛剤もたくさんありどれを使えばいいのか悩みますよね。
それらの治療法の中には何の根拠もない手法だったり、安全性が確立されていなかったりという問題もあり、お金や時間を無駄にしたり、健康を害するということも発生しています。


こうした現状に対して、日本皮膚科学会が、科学的根拠に基づいた情報を選び標準的な治療法として示すことで男性型脱毛症の治療水準の向上を目的として作成されたものがこのガイドラインになります。


ちなみに、最初に作成されたガイドラインは2010年版です。2020年現在では、最新版は2017年版ですので、そちらを解説していきます。

ガイドラインでは何がいいとされているのか?

時間のない方のために、ずばりガイドラインに示されている結論から記載します。

推奨度は、推奨度の高い順にA>B>C1>C2>Dとなります。また、男性の場合の指標です
推奨度と言っても、C2やDに至っては行わないほうがよい、行うべきではないと否定されているものになります。

結論としては、最も効果があり、安全性の高い方法は
「フィナステリドの内服」「デュタステリドの内服」「ミノキシジルの外用」です。
これ以外の手法はまだ強く推奨できるほどの十分な科学的根拠が揃っていないということになります。
この最も強く推奨されている手法は本ブログでも「最強の発毛方法「フィナステリド+ミノキシジル外用薬」として紹介していますので、そちらもご一読ください。

ガイドラインでは、なぜこれらが推奨できるのか(or 推奨できないのか)も示されています。それについてはまた別の記事で、解説していきます。
こうした正確な情報を知っておくことで、他の意味のない(あるいは有害な)手法に騙されずお金や時間を無駄にしなくてよくなりますので、しっかり知っておくことが大事です。