育毛剤市場の歴史と今後の期待

育毛剤市場

ドラッグストアに行くと育毛剤がたくさんありますよね。
大きなニーズがあるからこそしっかりとした市場が出来上がっています。
今回は育毛剤市場の歴史について書いていきたいと思います。

育毛剤市場の歴史

育毛剤市場は1980年代に化粧品会社が独自の育毛剤を世に出したことをから始まりです。これによって育毛剤市場なるものが形成され、その後拡大していきました。

この時の育毛剤はどれも医薬部外品の育毛剤でした。
ただ、ヒトでの効果検証されているものが少なく、血行をよくする、栄養を与えるなど間接的で弱い育毛作用といえるもので実際に効果がでないものが多かったため、次第に利用者の期待が小さくなり、市場拡大が鈍化しました。

その後1999年に転機が訪れます。医薬品リアップ(ミノキシジル外用薬)が登場したのです。初の医薬品の育毛剤の登場が話題を呼び、再度活気が戻り始めます。
さらに、2005年にプロペシア(フィナステリド内服薬)2009年にミノキシジルの濃度を5%に上げたリアップX52015年にザガーロ(デュタステリド内服)が登場、
2018年からは特許切れと同時にミノキシジル5%製剤にリアップ以外も参入し、さらなる賑わいを見せています。


現在の育毛剤市場は医薬部外品と医薬品がおり混ざった市場となり、利用者の期待もかなり膨らんだ状態であるといえます。

この医薬品の市場投入で市場が再活性した理由としては、医薬品の育毛剤が臨床試験(ヒトでの効果確認)が行われたものであるからだと思います。
利用者が求めているのは

「もっともらしい理屈(血行をよくする、栄養を与える、など)」よりも「科学的データ、裏付け」である

ということです。

現状、相対的にそれ以外の医薬部外品に対しては風当たりが強くなってしまっていますが、私は医薬部外品の中にも発毛効果があるものも含まれていると思います。
今後、これらの医薬部外品についても再検証が行われ、ヒトに効果があるかどうかを科学的データで示してもらえれることを大いに期待したいと思います。利用者にとって有効な選択肢が増え、販売会社や利用者双方にとって良い状況になればなと思います。