【ダメ、ゼッタイ】日本皮膚科学会ガイドライン徹底解説④ミノキシジル内服編

概要

日本皮膚科学会が発毛手法のガイドラインを公開しており、その結論として「ミノキシジルの内服」最低の推奨度D(行うべきではない)として評価されています。(日本皮膚科学会ガイドラインを徹底解説①結論編でも紹介)
今回はミノキシジルの内服が推奨度Dとなっている根拠などをガイドラインから紐解いていきます。

内容

推奨度:D
推薦文:ミノキシジルの内服を行うべきではない

日本、世界での認可

ミノキシジル内服は、日本では元々ミノキシジルが開発された目的である降圧剤としても認可されていない上、男性型脱毛症に対する治療薬として認可している国はどこにもいないということが挙げられています。
非常にショッキングですね。
それにもかかわらず、多毛症が起こることをを根拠に、医師が安易に処方したり、個人輸入して服用しているケースがあるため、ガイドラインでは警笛を鳴らしています。

副作用と効果

多毛症以外の副作用の報告は少ないようですが、内服薬の添付文書には「胸痛」「心拍数増加」「動悸」「息切れ」「呼吸困難」「うっ血性心不全」「むくみや体重増加」など重大な心血管系障害が生じるとの記載があるようです。
そして、ミノキシジルの内服は効果や危険性が十分に検証されていないため男性、女性ともに行うべきではないと結論づけられています。

まとめ

脱毛症治療として認可している国はなく、効果や危険性が検証されていない。これだけでも十分にやらないほうがいいということがいえると思います。
今後、もし検証がされて問題がないことが確認できればこの限りではありませんが、現時点では絶対にやるべきではないと考えます。
「フォナステリド内服」と「ミノキシジル外用」で十分効果が見込めます。ミノキシジル内服のようなリスクとリターンが見合っていないものはやめましょう。